2019-01-01から1年間の記事一覧
今年も大晦日になりました。例年通り振り返ります。今年も全52記事と、たくさん書いた。一方でイベント類やアウトプットは少なかった気がする。来年頑張りたい。また今年特に印象深いのが、「ブログ、読んでますよー」とお声がけいただく機会が何度かあった…
HTTP/3はQUICというトランスポートプロトコルを利用しています。QUICはUDPを利用していますが、QUIC自体はステートフルなプロトコルです。ステートフルなQUICを、QUICを解釈しないUDPロードバランサでバランシングしようとするにはいくつかの問題点がありま…
ブラウザがWebページを表示する際に発生したエラーを、任意のエンドポイントにレポートさせる「Reporting API」という仕様があります。Crash/Deprecation/Interventionという、エラータイプについて紹介します。
あまり知られていないがCookieにはPriority属性があります。最近ChromeがデベロッパーツールでPriority属性を表示するようになりました。そこで超簡単にだが仕様を紹介する。
HTTPヘッダにリストや辞書形式のようなデータ構造の定義を与える「Structured Headers for HTTP」という提案仕様について。draft-14ベースで紹介。
2021/11/24 追記、こちらもあわせてどうぞ 「HTTP PUTリクエストにContent-Rangeヘッダを付けられるか?(再開可能アップロードについて)」== HTTPリクエストは一度中断してしまうと、途中から再開することは出来ません。特に大きなファイルをアップロード…
トランスポートレイヤの性能を示すTransport-Infoレスポンスヘッダの提案仕様「The Transport-Info Response Header」が提出されています。この仕様の目的は、ブラウザでより詳しいトランスポートレイヤのパフォーマンスを取得することが目的となっており。H…
DoHは重要ですが、利用が適切でない場合があります。Fifrefoxでは、そのネットワークでDoHを使用するか判断するにあたって「use-application-dns.net.」というCanary Domainを利用する。
2020/06/01追記 まるっと解説記事を書き直しました asnokaze.hatenablog.com 目次 Status The Plan Versions Extensions Applications Other Things More Information 関連記事 QUICは現在IETFで標準化が進められているトランスポートプロトコルであり、HTTP…
WICGやIETFにおいて、ブラウザでIPマルチキャストのパケットを受信できるようにする「MulticastReceiver API」の議論があるようです。APIとプロトコルの概要について紹介します。
HTTP/3における優先度制御の話と、現在議論が行っ割れている新しく提案されているプロトコルバージョンに依存しない優先度制御について書きます。
リクエストに対してx-cacheレスポンスヘッダでキャッシュにhitしたか示すCDNベンダーもあります。しかし、このx-cacheヘッダは各ベンダー独自のもので標準化されていませんでした。そこでCache-Statusというヘッダをちゃんと定義する「The Cache-Status HTTP…
Fastlyの「Binary Structured HTTP Headers」という提案仕様がでています。Structured Headersの定義に基づいて、HTTPヘッダ値を直接バイナリで表現できるようになります。
2020/060/01 追記 nginx公式版が提供されました。こちらを御覧ください asnokaze.hatenablog.com NginxをHTTP/3対応させるパッチがCloudflareから提供されました (CloudflareのHTTP/3ライブラリ Quicheを利用しています。現状ではHTTP/3ドラフト23版の対応に…
blink-devメーリングリストで、「Intent to Implement: QuicTransport」として、ChromeでのWebTransport over QUICの実装の機運が高まっている。プロトコルの概要について眺めていく。
Chrome CanaryがHTTP/3のドラフト版に対応していたので、簡単に動作を見ていきます。また、バージョンについても解説します。
QUICのコネクションマイグレーションの流れ及び、セキュリティについて説明する。
先日提出された「RateLimit Header Fields for HTTP」では、HTTPレスポンスでHTTPリクエストのレートリミットに関する情報を通知するヘッダを定義します。
w3cのリポジトリにEditor’s Draftとして「Mixed Content Level 2」のページが加わっております。Mixed Content Level 1では表示できていた Mixed Content な画像,音声,動画もブロックされる可能性があります。
201909027追記Fetchの仕様にプルリクが出されています HTTP cache partitioning by shivanigithub · Pull Request #943 · whatwg/fetch · GitHub whatwgでfetchに関して「Double-keyed HTTP cache」という議論がされています。github.comブラウザ側でも動き…
QUICをサポートしているアプリケーションプロトコル、実装が現状多くはない。 QUICの恩恵に預かるために、TCPとQUICを相互変換するポートフォワードツール 「t2q2t」 を書いた。(実態としてはただのProxy)
curlがHTTP/3の実験実装を公開したので試す。ライブラリとしてngtcp2を使う方法と、cloudflareのquicheを使う方法があるが今回はquicheを使う。
W3Cの「Chinese Web Interest Group」から、Unofficial Draftとして「弹幕规范」(英語版: Bullet Chatting Proposal)というドキュメントが公開されています。 仕様上でも「use cases and requirements for Danmaku」と書かれている通り、動画上にコメントの…
複数のTLSコネクションの署名処理ををまとめて1回で行ってしまう、「Batch Signing for TLS」という提案仕様がGoogleのDavid Benjaminさんより提案されています。
ESNIの鍵情報や、HTTP/2やHTTP/3で通信可能な事を示すAlt-Svc情報を通知するのに、DNSに新しくHTTPSSVCレコードを追加する仕様が提出されています。
20190725追記 draft-01 で計算式に変更が入っています TCP Slow Startを改善する 「HyStart++: Modified Slow Start for TCP」というdraftがMicrosoftの方より提出されている。HyStart++はすでにWindowsで実装されている他、HyStartもLinuxのCubicに実装され…
HTTPレイヤにおいて、使用しているトランスポートレイヤの認証を行う「[HTTP Transport Authentication」という仕様がGoogleのDavid Schinazi氏から提案されています。
QUICでは、UDP上で信頼性のあるデータ通信を提供するトランスポートプロトコルです。QUICのAckとロスリカバリについて自分なりにまとめる。(暗号化およびHTTP/3については、関連記事参照)
処理中のPOSTリクエストをそのまま別のサーバで引き継げるようにする「HTTP Partial POST Replay」という仕様がFacebookのAlan Frindell氏から提出されています,
ChromeがCross-Origin-Embedder-Policy (COEP)の実装に着手しそうなので、ざっと仕様を眺める(議論段階であり、正式な仕様ではありません) mikewest.github.ioちょっと話が難しいので間違ってたらすみません。なお以前は、仕様名は「Cross-Origin-Resource-P…