DNSサーバへの疎通性確認に使う probe.resolver.arpa の標準化

一部の実装は、DNSサーバとの通信可能か確認するのにDNSクエリを発行します。このクエリを「DNS プローブ」と呼びます。

DNSプローブで使用するクエリ名として "probe.resolver.arpa" を使うことに標準化しようという提案が出されています(具体的なクエリ名は変更される可能性がある)。

提案は『Standardized Query Name for DNS Resolver Reachability Probes』としてMetaやGoogleの方らの共著となっています

DNSプローブのユースケース

提案仕様にかかれているユースケースの一部を紹介する

  • ネットワークが動作しているかどうかを判断する
  • クライアントがリゾルバの IP アドレスに到達できるかどうかを確認する
  • クライアントとリゾルバ間のネットワークパスの信頼性とパフォーマンスを評価する
  • 利用可能なトランスポートプロトコルUDPTCPTLS、QUIC など)を確認する
  • DNSゾルバ自体が動作していることを確認する

標準化する目的

指定したクエリ名は、NXDOMAIN応答を返すことを保証する。
これにより、DNSサーバ内で名前解決処理が行われないし、RDATAでトラフィックを余計に使う可能性がない。