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ブラウザの廃止される機能を使っていることを検知する Deprecation Reports (+ Intervention reports )

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20180713追記 Intervention reports について追記しました ブラウザのバージョンアップは定期的に行われており、その度に廃止される機能もあります。廃止されることは公式にアナウンスされますが、そもそも自分が使っているかどうかすべてを把握することは難…

Network Error Loggingを用いたポートスキャン手法について

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20180711追記 この問題は解決されました Handle errors in different phases differently #83 include_subdomains はDNSの名前解決エラーのみをレポート出来、TCP関連のエラーは通知できません。 ReportingObserver で、Network Error Loggingは監視できませ…

ブラウザのネットワークエラーをレポートさせるNetwork Error Loggingが来た

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20180727追記 CORS対応が必要になりました asnokaze.hatenablog.com20180703追記 ドキュメントはhttps://w3c.github.io/network-error-logging/ にが移されました20180608追記 仕様上は、jsonの各値はハイフンではなく、アンダースコアを使用するようになり…

Sec-Metadataヘッダについて

20190215追記 Sec-MetadataはFetch Metadataになりました asnokaze.hatenablog.com CSRF攻撃やクロスドメインリクエストに対してサイドチャネル攻撃をすることで、情報がリークすることがあります。それを防ぐために、どのようにHTTPリクエストが行われたか…

Web5Gとはなんなのか

W3Cでは、「Web5G」を掲げ5G及び関連するネットワークの進化に向けて、それにあわせたWeb標準技術・APIを模索しているようである。個人的な印象としては、ネットワークレイヤとWebアプリケーションレイヤが連携するようなイメージでいる。ネットワークを性能…

iframe内の転送量を制限する Transfer Size Policy とは

Webページにソーシャルボタンや広告といったiframeを埋め込むことがあります。この時、埋め込んだ側はiframeの中で使用されるリソースを制限する方法はありません。例えば動画を再生すればトラフィックとCPUが消費されますし、最近では実はBitcoinの採掘に利…

Content Security Policy(CSP) レポートのCORSと、Fetchの仕様変更

WHATWG, Fetch詳しくないので間違いがあればご指摘下さい Content Security Policy(CSP)やHPKPやExpect-CTでは、ユーザエージェントはセキュリティの違反を検出した際に、指定したURLにレポートを送信できる。例えば、下記のようにHTTPレスポンスヘッダにrep…

Mixed Content Level 2の議論 (2017年)

20190905 追記 Draft版の仕様が出てきたので「Mixed Content Level 2の仕様について - ASnoKaze blog」を書きました。 20181010 追記 Chromeが行っている取り組みについて、「Auto Upgrade Mixed Contentとは - ASnoKaze blog」を書きました。 W3CのWeb Appl…

Device Memory APIを用いてデバイスのメモリサイズを取得する

背景 Webサービスでは、デバイスの性能毎に軽量版の機能を提供することが有ります。Google Search、Google Map、Facebookなどではローエンドデバイスでは一部軽量版のページを提供することが有ります。または、クライアントサイドで何かしらの処理速度などを…

HTML要素からHTTP/2優先度を指定する Priority Hints

20180912追記 Chrome71で動作確認しました。 仕様的にも変更が入ってるので、下記記事参照 asnokaze.hatenablog.com HTTP/2ではリクエストは並列的に行われますが、クライアントは各リクエストに優先度を設定できます。サーバはこの優先度によって、レスポン…

W3CにおけるWeb Lifecycleの議論 (Page Lifecycle API)

20180523 追記Page Lifecycle API等とも呼ばれているようです。 github.com下記内容は古く一部ことなっています W3CでWebPerf Web Performanceで、「Web Lifecycle」というトピックが議論に上っていた。(Agenda URL)これは、iOSアプリやAndroidアプリのActiv…

署名式 SRI(Subresource Integrity)の議論

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W3CのWeb Application Securityワーキンググループで、署名式 SRIの議論が出ていたので簡単に書く 背景 セキュリティ向上の目的で、Webページ上で読み込まれるリソース(JavaScript等)を制限する方法に、CSP(Content Security Policy)やSRI(Subresource Integ…

CSPの仕様に report-sample が追加された

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まだ、WIPではあるもののCSPの仕様に "report-sample" と言う機能が追加されました(URL)。 これは、違反したインラインのScriptやStyleの最初の40文字がレポートに追加されます。外部ファイルの場合はレポートされません。昨年から議論がされていましたが、…

PerformancePaintTiming API(First Paint Timing API)とは

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昨今、「Navigation Timing API」といったクライアント側でのページの処理時間を取得する機能が充実してきております。 W3CのWeb Performance WGでは、Navigation Timing、User Timing、Resource TimingそれぞれLevel2, Level3が改訂作業が行われております…

XSSを防ぐ新しいXSS-Protectionヘッダ

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evalとreportOnlyについて追記しました (2016/10/10) 2016/10/20 仕様名は以下の通りになりました。Anti-XSS Response-Time Uniqueness Requirement また、ヘッダ名は、XSS-Protectionヘッダではなく、ARTURヘッダとなっておりますが、また変更される可能性…

Secure Contextsに関する localhost と、IETFでの新提案

Secure Contexts Service Workers、Web BluetoothといったAPIは、安全に使用するためにセキュリティ上の条件があります。 その条件がSecure Contextと呼ばれるコンテキストであり、W3CのSecure Contexts(URL)というドキュメントで定義されています。 このSec…

wicgのFace detection API

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wicgで議論になっている「Face detection API」の仕様が「Shape Detection in Images」としてwicgのリポジトリで公開されている。 https://wicg.github.io/shape-detection-api/ Shape Detection in Images HTMLImageElement、HTMLCanvasElement、ImageData…

ポリシーをオリジン全体に適応する Origin Policy (sec-origin-policy)

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2020126 追記 仕様も大きく変わっているので、記事を書き直しました asnokaze.hatenablog.com 20190218 追記 sec-origin-policyヘッダを使うように変更になった模様 WICGで議論されている「Set origin-wide policies via a manifest」の仕様がGoogleのMike W…

iframeのアプリケーションにPermissionを委譲する仕様

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追記 20180918 Chromeではこういう形で実装されました (W3Cで提案されているものとは別物) asnokaze.hatenablog.com Permission Delegation To Embedded Web Applications iframeで埋め込まれたクロスオリジンのWebアプリケーションがPermissionを要求すると…

Feature Policy、ブラウザの特定機能を無効にする仕様

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W3CでFeature Policyという仕様が議論されています。仕様は著者であるGoogleのIlya Grigorik氏のリポジトリ(URL)より確認できます。 このドキュメントはまだW3C公式のドキュメントとはなってはいませんが、先月行われたFace-to-Faceのミーティングでも議論が…

Mixed ContentのブロックされたURIをレポートさせる仕様追加

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Mixed Content Mixed Contentと言う仕様により、httpsで提供しているページの中でhttpで提供するリソース(script等)があるとそのリソースはブロックされます。 このMixed Contentには、Content Security Policyのblock-all-mixed-contentディレクティブも定…

ブラウザのクレデンシャル管理と連携するCredential Managementを試す

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Credential Management クレデンシャル管理機能と連携するためのAPI仕様「Credential Management」がW3Cで議論されています。 https://www.w3.org/TR/credential-management/ ブラウザは、Webサイトにログインするためのユーザ名・パスワードといった資格情…

CSP3のunsafe-dynamicとunsafe-hash-attributes

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unsafe-dynamicは'strict-dynamic'という別ディレクティブとなりました (20160622) Content Security Policy Level 3のFirst Public Working Draftが1月に公開されました。 以前「まもなく公開される CSP Level3 の変更点」この記事で書いたように、CSP leve…

プライベートネットワークへのCSRFを緩和する仕様の提案 (CORS-RFC1918)

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GoogleのMike West氏によって、Chromiumのメーリングリスト上で「インターネットからイントラネットへのCORSの厳格化」に関する提案が行われている。 「CORS and RFC1918」として提案している仕様も公開されているが、個人のリポジトリであり、W3Cのドキュメ…

まもなく公開される CSP Level3 の変更点

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Content Security Policy Level 3のFirst Public Working Draftがそろそろ公開されそうです。 W3Cのgithubリポジトリより公開予定の仕様が確認できます。 https://w3c.github.io/webappsec-csp/published/FPWD-2015-01.html CSP2からの変更点 CSP3では主に以…

Cookieを制御する、CSPのcookie-scopeディレクティブ

CSPでCookieのセットを制限する"cookie-scope"ディレクティブが「 Content Security Policy: Cookie Controls」という仕様で提案されています。 以下のCookieに関する仕様を提案しているMike West氏による提案である Cookie Prefixes Origin Cookies Depreca…

CSP Embedded Enforcementとは

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W3Cで「Content Security Policy: Embedded Enforcement」という仕様が公開された(First Public Working Draft)。ちょっと読んでみた。 現在はCSPを利用しても、iframeで提供されるサードパティのウィジェットに制限を設けることは出来ませんでした。そこ…

同一オリジンに境界を設ける Suborigins とは

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Webセキュリティを考える上で大事な仕組みの一つに、Same-Origin Policyという仕組みがあります。 Originは「スキーム・ホスト・ポート」の組み合わせです。これらが一緒であれば、同一Originでありリソースへアクセスすることができます。 歴史的経緯や様々…

HSTS Primingとは

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先日行われたTPAC 2015で議論があったらしい「HSTS Priming」について軽く眺めてみる。 議論されているHSTS Priming自体は、EditorであるMike West個人のリポジトリ(URL)にて仕様が公開されている。 HSTS Priming オリジンAで、以下のHTMLを含んでいるとする…

XSSやCSRFリスクを軽減する、Entry Point Regulationとは

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Entry Point Regulation とは 反射型XSS・XSSI・CSRFのリスクを軽減するユーザエージェント上の仕組みとして、W3CでEntry Point Regulationという仕様が策定中です。 Webアプリケーションの口(Entry Point)に幾つかの制限をかけることが出来ます。別オリジン…