2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2017年 振り返り

2017年を振り返る今年はブログ記事をたくさん書いた。 60記事、そのうち internet-draftタグの付いたものは33にもなる、W3Cは10であった。ブログに加え、登壇や執筆などを行えた。さらに、Mozaic.fmにも出させてもらえた。 mozaic.fm某省庁に呼ばれたり、IET…

DTLSにコネクションIDを導入する提案仕様

追記 20180702 「The DTLS Protocol Version 1.3」で、DTLS1.3の仕様でconnection_id拡張について言及されています DTLSにコネクションIDを導入する「The Datagram Transport Layer Security (DTLS) Connection Identifier」という提案が出ています。DTLS1.3…

将来のQUICをデプロイしやすくするための取り組みと議論 (QUIC GREASE)

MozillaのM. Thomson氏より「More Apparent Randomization for QUIC」というinternet draftが出ています。 ## QUICのここまで QUICはIETFで標準化が進められています。当初は2018年3月が一つのマイルストーンになっていましたが、スコープとマイルストーンの…

ライブコンテンツにおけるHTTP Rangeリクエストを改善する提案仕様 (RFC8673)

追記2019/11/28 RFC8673になりました ライブコンテンツやログデータといった常に大きくなり続けるコンテンツに対するRangeリクエストを改善する提案仕様がIETFのHTTPbisで出ています。その仕様は「HTTP Random Access and Live Content」であり、すでにWGア…

QUIC Invariantsの議論 (RFC 8999)

2021/09/12 追記: このとき議論されていた仕様は RFC8999として標準化されています QUICは現在IETFで標準化が進めれています。QUIC WG出来、本格的に標準化が開始して1年ほど立ったところで、スケジュールとスコープの議論(QUIC - Our schedule and scope)が…

QUICのSpin Bitの議論

20181111追記 IETF103でも意見が割れ議論となりましたが、Humの結果以下のようになりました。Spin Bitの仕様は拡張仕様となり必ずしも実装する必要はなくなりました。QUICのコア仕様ではスピンビット用のビットを確保する(好きな台を入れて良い)だけとなって…