Auto Upgrade Mixed Contentとは

HTTPSのサイト内にHTTPで提供される画像やスクリプトがあると、「Mixed Content」の仕組みによりURLバーに黄色い警告が出たり、リソースがブロックされます。

もちろんスクリプトがブロックされればWebページを正しく表示できません、URLバーに表示されたシールドマークから通信を許可することもできますが、一般ユーザにとって分かりにくいUXとなっています。

そこでChromeでは、HTTPで読まれるリソースをブロックするのではなく、HTTPSに自動でアップグレードしてリソースを取得する「Autoupgrade Mixed Content」という仕組みが検討されています。

以前、GoogleのMike West氏から提案されていた「Mixed Content Level 2」と似たような仕組みです。
asnokaze.hatenablog.com

( Auto Upgrade Mixed Contentの資料には「THIS DOCUMENT IS PUBLIC」と書かれてるので、おそらく大丈夫)

実験

Chromeでは、6通りの方式を実験してどのようなアップグレード手法が有効か模索しようとしています。この実験を解析し、新しい機能を改めて提案するかが決定されます。

3種類のアップグレード方式と、それぞれについてHTTPSのロードに失敗した場合HTTPにフォールバックするかの2種類を試し、計6種類を実験するようです。

stableのユーザのうち1%で実験を行うと書かれています。この実験では、画像など今までブロックされていなかったリソースもフォールバックなしだと表示されなくなる場合がありそうです。

方式

Upgrade blockable mixed content to HTTPS

Scriptなどのblockable mixed contentをアップグレードします。すでにブロックされているリソースですので、HTTPSにアップグレードしてリソースが読み込めなくてもページを破損させることはありません。

Upgrade only optionally blockable mixed content to HTTPS

画像などのoptionally blockable mixedのみをアップグレードします。通常、表示できているリソースですので、HTTPSににアップグレードすることで読み込めなくなり、ページを破損させる可能性があります。

Upgrade all mixed content to HTTPS

すべてのmixed contentをアップグレードします。このケースでは、警告表示や、ユーザによるmixed contentの許可はなくなります。

サイトがupgrade-insecure-requests ヘッダを指定した場合と似た挙動となります。

フォールバック

HTTPSにアップグレードを試みて、リクエストが失敗したりタイムアウトした場合はHTTPにフォールバックします。このフォールバックは、表示速度が遅くなるとともに処理も複雑になることが懸念されています。