先日行われた「Online Identity Workshop Vol.1 "アイデンティティって何?"
」に参加してきて、なかなかおもしろいな要だったので軽くまとめる。
http://isocjp-oiwg.doorkeeper.jp/events/14127
togetter:http://togetter.com/li/708589
今回は第一回であり、改めてオンラインアイデンティティ・デジタルアイデンティティについての理解を深めるため、崎村先生(米OpenID Foundation Chairman)と折田先生 (関東学院大学)をお招きし、お二人の考えをお伺いしつつ参加者と意見交換が行われました。
明確な定義や答えが出たわけではないが、いくつかの視点や事例を交えてアイデンティティやプライバシーへの理解が少しは深まった気がする。
インデックスと属性とプライバシーインパクト
本名や個人情報といった情報はインデックスにしか過ぎず、プライバシーという観点ではそれに付随する情報のほうが"プライバシーインパクト"が大きい。
例えば病気の情報や、何時どこでどういったイベントに参加していたかと言う情報の方がプライバシーインパクトは大きくなる。
このプライバシーインパクトには同調圧力というものがひとつの要因としてある。マイノリティだったり、異質なものにたいしての迫害があればプライバシーインパクトは大きくなる。
これは多様性がないためであり、その裏返しとして同調性や同調圧力というものが生まれてしまう。
また、日本だと本名は簡単には変えられない(アメリカでは名乗ったものが本名であり、いくつか使い分けてるという例もる)。そのインデックスに紐付いてる属性がインターネット上では、将来ずっと見られる状態になりうるというのも難しいところである(昨今言われている忘れられる権利など)
プライバシーの尊重とコンテキスト
プライバシーは守るというより、尊重するものである。自分がやられて嫌なことやらない。
その点でコンテキストを混ぜないことが大事である。
Aさんとその友人が街で歩いていて、やぁAさんと声をかけてしまう。その時AさんはAというコンテキストにないかもしれない(Aさんと一緒に歩いてる友人は"A"だと知らないかもしれない)。逆に、Aさんがそういったコンテキストヲ持っていることを知ってしまうことにもなる。
知ってしまったとしてもしゃべらないのがマナーであるが、こういう混ざる瞬間がインターネット上ではあり、境界が曖昧になっている。
また、炎上などによって色々な情報源よりコンテキストをまぜて"まとめ"られてしまう。そういうのが非常に怖いところである。