「The Off-The-Record Response Header Field」という仕様がIETFに提出されています。これは、Webサイトの閲覧履歴をブラウザが保存しないように指示するHTTPレスポンスヘッダです。
このレスポンスヘッダを使うことで、Webサーバ側から自身のサイトの閲覧履歴を残さないようにすることができます。家庭内暴力の相談やセンシティブな医療サイトの閲覧情報がブラウザに残らないようにできます。
Braveブラウザの1.53 (beta)ではflagsで有効にするとすでに使えるようになっています。動作としては、Webサイトを閲覧する際にOTRモードで閲覧するか確認画面が出るようです。
何が保存されないか?
Braveのサイトの解説「リクエストOff the Record | Brave Browser」によれば、OTRモードでは次のようになります
- アクセス履歴が保存されなくなる
- キャッシュ、Cookie、権限設定が一時領域に作成され、タブを閉じたりサイトを離れたときに破棄される