新しいステータスコード『420 Requester Impaired』の提案仕様

新しいHTTPステータスコード"420 Requester Impaired"を定義する『An HTTP Status Code to Report Requester Impairment』という提案仕様が提出されています。

これは、送信者の障害によりサーバは処理を拒否したことを示します。

目的として、重機などの機械やAIシステムが故障してることを示唆することを掲げています。提案仕様のなかでも次のように書かれています。

ある種のAIシステムは、与えられた入力に対して幻覚を見たり、不正確な答えを返したり、異なる答えを返したりといった行動を示すことがある。このようなAIが動作するスピードを考えると、人間の要求者と同様に、AIの要求者の障害を検出することも重要である。
(DeepL)

ステータスコードの定義なのでそのままなんですが、例としては次のとおりです
(ボディは、RFC9457 形式での応答例です)

HTTP/1.1 420 Requester Impaired
Content-Type: application/problem+json
Content-Language: en
{
    "type": "https://example.com/erratic-requests",
    "title": "Requester Impaired: Erratic Behavior Detected.",
    "detail": "Potentially dangerous and erratic requests detected."
}

おまけ

著者によると、元々のアイディアでは、リクエストを送信した人間に問題があるというエイプリルフールネタとして書いていたみたいです。しかし、AIによる現実性があるとして通常の提案仕様として提出したとのことです
( https://lists.w3.org/Archives/Public/ietf-http-wg/2023OctDec/0239.html )