2019-01-01から1年間の記事一覧
『追記』RFC 8674になりました https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc8674.html Webサービスによっては、子供に見せたくない有害なコンテンツを非表示にできるサービスもあります。それの多くはcookieを使い、設定を保存するケースが多く個別に設定を有効にし…
RFC8594 で定義された、サービスの廃止時間を示すSunsetヘッダについて。
20191226 追記 SameSite属性のついたCookie自体を拒否する古いクライアントにご注意ください https://sites.google.com/a/chromium.org/dev/updates/same-site/incompatible-clients20190823 追記 suidenOTI さまよりご指摘いただきました不具合があったため…
Cross-Origin-Opener-Policy (COOP)は現在、ChromeやFirefoxで実装が進められている機能です。 Chrome: Implement Cross-Origin-Opener-Policy firefox: Implement Cross-Origin-Opener-Policy 仕様としては、whatwgで長らく議論がされており、おそらく仕様…
関連記事 WebTransport over QUICのサンプルサーバを試してみる - ASnoKaze blog WebTransport over HTTP/2 の仕様について - ASnoKaze blog WebTransport over QUIC について - ASnoKaze blog WebTransportという新しい双方向通信フレームワークの議論が始…
QUIC, HTTP/3 関連記事 QUICのAckとロスリカバリについて - ASnoKaze blog HTTP/3のヘッダ圧縮仕様QPACKについて - ASnoKaze blog WiresharkでのQUICの復号(decrypt) - ASnoKaze blog QUIC,HTTP/3 の draft-17に関するメモ - ASnoKaze blog HTTP over QUICと…
RFC8740として標準化された。HTTP/2でTLS1.2を使用している場合はrenegotiatoinが禁止されており、同様の課題をもつTLS1.3のpost-handshake authenticationも明示的に禁止する。
FastlyのKazuhoさんが「Address-bound Token for QUIC」という提案仕様を出している、この中で出てくる "Sharing the Congestion Controller" という仕組みが非常に面白かったので、簡単に書いてみようと思う。 address-bound token この提案では、同一エン…
この記事では、HTTP/3で導入されるHTTPヘッダ圧縮の仕組みである「QPACK 」について説明します。(執筆時 draft 07)2020/06/01追記 まるっと解説記事を書き直しました asnokaze.hatenablog.com HTTP/2の場合 ハフマン符号 静的テーブル、動的テーブル HTTP/…
TLSハンドシェイクでは、サーバはエンドエンティティ証明書と任意でルート証明書までたどるための中間証明書を送信します。不要であればこの中間証明書を送信しないようにする「Suppressing Intermediate Certificates in TLS」という提案がMartin Thomson氏…
2019/5/17追記 QUICの暗号化について説明を書きました asnokaze.hatenablog.com2020/09/16「WiresharkがHTTP/3に対応した - ASnoKaze blog」 WiresharkはIETF版 QUICパケットのdecryptに対応しているので、やってみる。Wiresharkの細かい対応状況については…
QUICを使用している際に、その通信がNATによってアドレス変換を行われているかを検出する「QUIC Address Extension」という提案仕様がAppleの人らによって出されています。具体的には、送信元IPアドレスがなんであるかを通信相手に確認します。そうすること…
HTTP/2コネクション上で任意のバイトストリームをやりとりできるようにする「Using HTTP/2 as a Transport for Arbitrary Bytestreams」という仕様がAppleの人らによって提案されている。IETF103でも議論(資料)になったが、その後 draft-01 が出ているのが現…
目次 Secondary Certificate Authentication in HTTP/2 用途 サーバ側から証明書を要求するパターン クライアント側から証明書を要求するパターン 通信フロー サーバ側から証明書を要求する場合 クライアント側から証明書を要求する場合 Secondary Certifica…
DigiCertの発行した証明書で、プライベートアドレス(192.168.1.)の逆引き名である「1.1.168.192.in-addr.arpa」を含む証明書が発行されていることが判明し話題となった。すでに、revokeされているが、下記の通りSANsに「1.1.168.192.in-addr.arpa」が含まれ…
[2021/05/16 追記] 議論が進み、MASQUEを実現する仕様が幾つか出てます 提案仕様「HTTP Transport Authentication」について - ASnoKaze blog CONNECT-UDP HTTPメソッドの仕様 - ASnoKaze blog HTTPコネクションでIPパケットをProxyさせる、新しいCONNECT-IP…
CDNやクラウドのロードバランサを使用するのは一般的です。これらのリバースプロキシは様々な理由により502 Bad Gatewayや504 Gateway Timeoutを返しますが、トラブルシュートするには情報が少ない場合があります。また、追加の情報を示す場合においても、各…
SNIを用いた通信のブロッキング及び、「Encrypted SNI拡張」のブロッキングについてはIETFのTLS WGでも話題となりました((TLS) SK filtering on SNI, blocking ESNI)。Encrypted SNIはSNIを暗号化する一方で、ClientHelloにencrypted_server_name拡張をつ…
ブラウザがリソースをFetchするさいに、そのFetchに関するメタ情報をリクエストヘッダに付与するというのがFetch Metadataという仕様です。この情報を用いれば、画像の読み込みのFetchで銀行用のAPIが叩かれるはずがないといった、明らかな不正なリクエスト…
Webサイトを一つに固めて署名して再配布可能にする、Web Packagingという仕組みがあります。現在、Web Packagingは以下の3つの仕様からなっています。 Signed HTTP exchanges Bundled HTTP exchanges Loading AMPなどをより標準化された仕組みで実現するため…
BoringSSLが「Delegated Credentials for TLS 」に対応したので、簡単に仕様を眺める。 「Delegated Credentials for TLS 」の仕様は、もともとはTLS1.3の仕様の著者でもあるEric Rescorlaによって書かれていたようだが、すでに WG DraftとなっておりMozilla…
AkamaiのMike Bishop氏らから、「DNS Security with HTTP/2 ORIGIN」という提案仕様が出ている。簡単に読む ORIGINフレームとは ORIGINフレームとは、RFC8336で標準化されているHTTP/2の拡張フレームです。HTTP/2では、複数のドメインへのリクエストでもコネ…