HTTP

Crash/Deprecation/Intervention Reporting について

ブラウザがWebページを表示する際に発生したエラーを、任意のエンドポイントにレポートさせる「Reporting API」という仕様があります。Crash/Deprecation/Interventionという、エラータイプについて紹介します。

CookieのPriority属性の仕様

あまり知られていないがCookieにはPriority属性があります。最近ChromeがデベロッパーツールでPriority属性を表示するようになりました。そこで超簡単にだが仕様を紹介する。

HTTPヘッダに構造定義を与える Structured Headers の提案仕様 (draft-14)

HTTPヘッダにリストや辞書形式のようなデータ構造の定義を与える「Structured Headers for HTTP」という提案仕様について。draft-14ベースで紹介。

HTTPで部分的アップロードを可能にする Partial Uploadsという提案仕様

2021/11/24 追記、こちらもあわせてどうぞ 「HTTP PUTリクエストにContent-Rangeヘッダを付けられるか?(再開可能アップロードについて)」== HTTPリクエストは一度中断してしまうと、途中から再開することは出来ません。特に大きなファイルをアップロード…

ネットワークメトリクスを示すTransport-Info HTTPレスポンスヘッダ

トランスポートレイヤの性能を示すTransport-Infoレスポンスヘッダの提案仕様「The Transport-Info Response Header」が提出されています。この仕様の目的は、ブラウザでより詳しいトランスポートレイヤのパフォーマンスを取得することが目的となっており。H…

QUIC, HTTP/3の標準化状況を確認したい (2019年11月版)

2020/06/01追記 まるっと解説記事を書き直しました asnokaze.hatenablog.com 目次 Status The Plan Versions Extensions Applications Other Things More Information 関連記事 QUICは現在IETFで標準化が進められているトランスポートプロトコルであり、HTTP…

ブラウザでIPマルチキャストを受信するMulticastReceiver API

WICGやIETFにおいて、ブラウザでIPマルチキャストのパケットを受信できるようにする「MulticastReceiver API」の議論があるようです。APIとプロトコルの概要について紹介します。

HTTP/3と新しいプライオリティ制御方式について

HTTP/3における優先度制御の話と、現在議論が行っ割れている新しく提案されているプロトコルバージョンに依存しない優先度制御について書きます。

キャッシュ情報を示す、Cache-Status レスポンスヘッダ

リクエストに対してx-cacheレスポンスヘッダでキャッシュにhitしたか示すCDNベンダーもあります。しかし、このx-cacheヘッダは各ベンダー独自のもので標準化されていませんでした。そこでCache-Statusというヘッダをちゃんと定義する「The Cache-Status HTTP…

「Binary Structured HTTP Headers」について

Fastlyの「Binary Structured HTTP Headers」という提案仕様がでています。Structured Headersの定義に基づいて、HTTPヘッダ値を直接バイナリで表現できるようになります。

NginxでHTTP/3が動いた (Cloudflareパッチ)

2020/060/01 追記 nginx公式版が提供されました。こちらを御覧ください asnokaze.hatenablog.com NginxをHTTP/3対応させるパッチがCloudflareから提供されました (CloudflareのHTTP/3ライブラリ Quicheを利用しています。現状ではHTTP/3ドラフト23版の対応に…

WebTransport over QUIC について

blink-devメーリングリストで、「Intent to Implement: QuicTransport」として、ChromeでのWebTransport over QUICの実装の機運が高まっている。プロトコルの概要について眺めていく。

ChromeのHTTP/3(ドラフト版)対応

Chrome CanaryがHTTP/3のドラフト版に対応していたので、簡単に動作を見ていきます。また、バージョンについても解説します。

QUICのコネクションマイグレーションについて

QUICのコネクションマイグレーションの流れ及び、セキュリティについて説明する。

HTTPリクエストのレートリミットを示すRateLimitレスポンスヘッダの提案仕様

先日提出された「RateLimit Header Fields for HTTP」では、HTTPレスポンスでHTTPリクエストのレートリミットに関する情報を通知するヘッダを定義します。

Mixed Content Level 2の仕様について

w3cのリポジトリにEditor’s Draftとして「Mixed Content Level 2」のページが加わっております。Mixed Content Level 1では表示できていた Mixed Content な画像,音声,動画もブロックされる可能性があります。

Double-keyed HTTP cache に関するメモ

201909027追記Fetchの仕様にプルリクが出されています HTTP cache partitioning by shivanigithub · Pull Request #943 · whatwg/fetch · GitHub whatwgでfetchに関して「Double-keyed HTTP cache」という議論がされています。github.comブラウザ側でも動き…

curlのHTTP/3実験実装を触ってみる

curlがHTTP/3の実験実装を公開したので試す。ライブラリとしてngtcp2を使う方法と、cloudflareのquicheを使う方法があるが今回はquicheを使う。

HTTPSで接続するための追加情報を格納するHTTPSSVCレコード

ESNIの鍵情報や、HTTP/2やHTTP/3で通信可能な事を示すAlt-Svc情報を通知するのに、DNSに新しくHTTPSSVCレコードを追加する仕様が提出されています。

提案仕様「HTTP Transport Authentication」について

HTTPレイヤにおいて、使用しているトランスポートレイヤの認証を行う「[HTTP Transport Authentication」という仕様がGoogleのDavid Schinazi氏から提案されています。

QUICのAckとロスリカバリについて

QUICでは、UDP上で信頼性のあるデータ通信を提供するトランスポートプロトコルです。QUICのAckとロスリカバリについて自分なりにまとめる。(暗号化およびHTTP/3については、関連記事参照)

処理中のPOSTリクエストを別のサーバで引き継ぐPartial POST Replayについて

処理中のPOSTリクエストをそのまま別のサーバで引き継げるようにする「HTTP Partial POST Replay」という仕様がFacebookのAlan Frindell氏から提出されています,

Cross-Origin-Embedder-Policyヘッダについて

ChromeがCross-Origin-Embedder-Policy (COEP)の実装に着手しそうなので、ざっと仕様を眺める(議論段階であり、正式な仕様ではありません) mikewest.github.ioちょっと話が難しいので間違ってたらすみません。なお以前は、仕様名は「Cross-Origin-Resource-P…

安全なコンテンツを要求するPrefer:safeヘッダ (RFC8674)

『追記』RFC 8674になりました https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc8674.html Webサービスによっては、子供に見せたくない有害なコンテンツを非表示にできるサービスもあります。それの多くはcookieを使い、設定を保存するケースが多く個別に設定を有効にし…

サービスやリソースの廃止時間を示すSunset HTTP ヘッダ (RFC8594)

RFC8594 で定義された、サービスの廃止時間を示すSunsetヘッダについて。

Cookie の SameSite=Lax をデフォルトにする提案仕様

20191226 追記 SameSite属性のついたCookie自体を拒否する古いクライアントにご注意ください https://sites.google.com/a/chromium.org/dev/updates/same-site/incompatible-clients20190823 追記 suidenOTI さまよりご指摘いただきました不具合があったため…

Cross-Origin-Opener-Policyについて

Cross-Origin-Opener-Policy (COOP)は現在、ChromeやFirefoxで実装が進められている機能です。 Chrome: Implement Cross-Origin-Opener-Policy firefox: Implement Cross-Origin-Opener-Policy 仕様としては、whatwgで長らく議論がされており、おそらく仕様…

新しいWebの双方向通信 "WebTransport" について

関連記事 WebTransport over QUICのサンプルサーバを試してみる - ASnoKaze blog WebTransport over HTTP/2 の仕様について - ASnoKaze blog WebTransport over QUIC について - ASnoKaze blog WebTransportという新しい双方向通信フレームワークの議論が始…

QUICの暗号化と鍵の導出について

QUIC, HTTP/3 関連記事 QUICのAckとロスリカバリについて - ASnoKaze blog HTTP/3のヘッダ圧縮仕様QPACKについて - ASnoKaze blog WiresharkでのQUICの復号(decrypt) - ASnoKaze blog QUIC,HTTP/3 の draft-17に関するメモ - ASnoKaze blog HTTP over QUICと…

(RFC8740) HTTP/2においてTLS1.3のpost-handshake authenticationの禁止

RFC8740として標準化された。HTTP/2でTLS1.2を使用している場合はrenegotiatoinが禁止されており、同様の課題をもつTLS1.3のpost-handshake authenticationも明示的に禁止する。