Chromeのキャッシュ利用効率を改善する Cache sharing for extremely-pervasive resources

Chromeでは、多くのWebサイトから引用されているリソースのキャッシュ利用効率を改善する『Cache sharing for extremely-pervasive resources』という機能があります。

通常のリソースはDouble-kyed HTTP Cacheですが、extremely-pervasive resourcesではSingle-keyed HTTP cacheとなります。

補足: Double-keyed HTTP Cache

Double-keyed HTTP Cacheとは、Webリソースのキャッシュキーとして、"読み元となったtop-level site"と"読み込み先のURL"の両方をキーとしてキャッシュする動作です

下記の○○.jsのキャッシュは共有されません。

こうなっている理由は、サイドチャネル攻撃によりユーザのプライバシーを損なうことを防ぐためです。(読み込み速度を計ることで、それらがキャッシュ済み == 特定サイトに訪問済みかが分かるなど。)

Cache sharing for extremely-pervasive resources

Double-keyed HTTP Cacheはもちろんキャッシュの利用効率を下げるため、一般に広く利用されているリソース (extremely-pervasive resources)のみはSingle-keyed HTTP cache扱いになります。( extremely-pervasive resourcesであればサイドチャネル攻撃のリスクが低い)

読み込んだリソースURLのみをキーとするため、

下記の○○.jsのキャッシュは共有されます

extremely-pervasive resourcesの例としては下記のような、一般に使われるjsファイル類などです

https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js
https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.11.0/jquery.min.js
https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jquery/3.6.0/jquery.min.js
https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jquery/3.7.1/jquery.min.js
...

具体的には、chromeのソースコードに含まれているのでそこで確認できます
https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/master/services/network/pervasive_resources/shared_resource_checker_patterns.h