UUIDv6~UUIDv8と uuidrev の動向

UUIDの新しいフォーマットとしてversion6~version8を追加する提案がIETFで行われていることは、以前記事で取り上げたとおりです。
asnokaze.hatenablog.com

その後、IETFでRevise UUID WGが立ち上がるなど、標準化に向けて動きがあったので簡単に紹介する
(今回は、具体的なUUIDv6~UUIDv8 の紹介は割愛する)

uuidrev

今年の8月、Revise UUID WG (uuidrev) が立ち上がりました。このWGの主な作業領域は次のとおりです。

  • UUIDを定義した RFC4122 を改訂し、既存のエラッタを治す
  • 改訂版仕様にUUIDv6~UUIDv8 を組み込む

なお、これらの作業のマイルストーンとして2023年3月にIESGに提出することが掲げられています。

WG設立の流れは、7月に行われたIETF114の議事録に議論の様子が残っています(議事録URL)。Dispatch WGのミーティングで新しいUUIDの発表があり、この提案仕様の標準化の進め方を議論していました。そこでは、この取組をおこなうためのWG設立が好ましい旨発言されています。

rfc4122bis

uuidrev WGの取り組みとして RFC4122の改訂版となる「rfc4122bis」のdraftが公開されました。

内容は

  • UUIDの基本フォーマット
  • version1~version8までの定義
  • UUIDのベストプラクティス
    • タイムスタンプの精度
    • 分散システムでの生成
    • ソート
    • 衝突性
    • などなど

目次としても、UUIDv6~UUIDv8の仕様が組み込まれたことが伺えます

詳しいエラッタ修正内容はdraft内に説明せれてるのでそちらをご参照ください。

なんにせよ、今後はこのdraftの動向をウォッチしておけば良さそうです。